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第25話 不動産屋さんは貸す人も借りる人もお客様!

本日のお客様 不動産会社の社長

商店街に店を構える地元に根付いた不動産会社の2代目若社長がご相談に見えました。

 

お元気でしたか?何だかすっかり頼もしくなられましたね!お仕事はいかがですか?

お忙し!ご近所に空き家が増えて、とりあえず貸しておきたいという方からのご依頼が多いのですね。一軒家の賃貸はお客様を探すのも大変じゃないでか?そうか、いまはネットでオープンに募集していますものね。それでも中々右から左ってわけにはね~

それで本日はどうなさいました?この件?お客様探しの件ですか?そうじゃなくて?

なるほど!貸主さんが素人だということですね。「初めての大家さん!」ってやつですね!

人柄がよくて、大事に使ってくれる人で、長く借りてくれる人で、小さい子がいなくて、犬猫は飼って欲しくなくて、できるだけ高い家賃で借りてくれる人。貸し出すにあたっては、修繕にあまりお金をかけたくない。礼金も欲しいし敷金は多めに。できるだけ早く探して欲して。ん~それは厳しいですね。

で、いざお客様が付くと、本当にその人は大丈夫なのか?あの人は何だか嫌だ!やっぱり貸したくない。挙句の果てに、「とりあえず他の不動産屋さんにも声掛けてみた!」ってそりゃひどい!

貸したら貸したで、「庭の手入れだ」と言って勝手に敷地内に入ってしまうし、

注意をすれば「俺の家だ!!」ってまあ~そりゃ大変ですね。かなりのストレスだ!

社長にとっては、貸主も借主もお客様。長いお付き合いになることもありますよね。双方が安心して貸し借りできる様に仲介しなくてはいけません。借主も不動産屋さんと大家さんが良い関係でいてくれると助かることが沢山あります。

では、「初めての大家さんの心構え」的なレジュメを作ったらどうでしょう。お家を貸すために知っておくべきこと例えば、世間相場や賃貸の動向。借主の権利。高く貸したいや早く貸したいならどうしたらよいのか。敷金は預り金であること。退去の時精算のこと。その他いろいろありますが、わかりやすく箇条書きで作ってみましょうよ!

そうだ!それと、ここはひとつ、お父様に相談してはいかがですか?長い間この商店街で経験を積んできたお父様にアドバイスをいただきましょう!えっしばらく会ってないんですか?じゃあ会いましょうよ。はい。ぐずぐず言ってないで!先輩の話は聞くものです。きっと何かヒントになると思いますよ。

ほら、前に連れてっていただいたあの居酒屋さん。お父様誘ってみてはいかがですか?

わたし?ん~行きたいけど、今回は我慢します。お父様とお二人でどうぞ。親孝行も兼ねてください!

 

今回の肝

昔は「大家と言えば親も同然」なんて言いましたが、最近は大家さんの顔も知らないのが普通ですね。また不動産屋さんも「仲介業者」って感じで、賃貸契約が終わったらあとは知らない。何だか世知辛いですね。地元に根付いた不動産屋さんには、そのあたりのビジネスチャンスがありそうですよ!。