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第4話 銀行から融資を受けるための注意点 その1

本日のお客様 企画会社の社長

銀行に融資を断られたようです。

 

ものすごくお久しぶりです。お元気でしたか?

相変わらず、お仕事順調に?!~。またまた~!・・本当に・・そうですか・・

で相談があると。「じゃなきゃ会いに来ない」って?!ヒドイ!!ナンダそりゃ!!

まあ、思い出して下さっって、ありがとうございます。別に拗ねてないですけど・・

で、本題ですが、銀行に融資を渋られた!

決算書3期分持ってきてくださった。さすがですね!拝見します。

ん~3期とも黒字ですね・・ちょこっと。で今期はやけに大きな黒字ですね。

ん~・・社長、粉飾してますか?そりゃ~わかりますよ!これでも私プロですから!

まず、売掛金の残高。確か御社は末締め翌末入金がほとんどでしたよね。今もそうですか?

そうですよね。だとしたらひと月平均売上高の3倍以上の売掛金残があるっておかしいですよね。回収困難な売掛先がありますか?それとも臨時の大きな売上が決算ギリギリにありましたか?だとしたらそれって決算明けちゃんと入金になってますか?あん?やっぱり。

次に棚卸。ちょっと多くないですか?あれ?減価償却費の計上がありませんね~。有形固定資産は・・・ありますね~。

・・・わかるんですよ。見る人が見ると。細かく見たら突っ込みどころ満載です。

この決算書をもって銀行に融資の申し込みに行ったんですね。で、ちょっと難しいと・・

銀行はそれこそプロですから。いろいろ見えちゃうんだと思います。

一番まずいのは、仮払金の残高。これみんな社長ですよね。金額がちょっと多すぎ。

「まずは社長がこれを返してから 足りない分を検討します」って普通、融資担当者は言います・・でしょ!言われたでしょ!もう社長わきが甘いですよ。

しかもこの事業計画書。こんなにすごい計画ならお金借りなくてもいいでしょって言われ・・でしょ!言われたでしょ!

社長ダメダメですよ。そうですか税理士の先生と一緒に作ったんですね~。先生もな~。

わかりました。根本からちょっと練り直しましょう。って社長私に依頼なさいますか?

相談料はしっかりいただきますよ!本当ですか?ありがとうございます。あと、昔連れて行って下さったあの居酒屋さん。そうそう。また連れて行ってくださいね!やった!

 

今回の肝

銀行に融資を受けたければ、融資が受けられる体質の会社にしておくことが大切です。

その時だけ決算書を飾っても会社の中身は隠せません。毎年毎年の決算が大切です。

決算書は作るものではなく日々を積み上げた結果です。そこを磨き上げることが大切です。