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第7話 銀行と良いお付き合いをするために知っておきたいこと その2

本日のお客様 製造業社長

新しい金融機関から融資話をもちかけられたそうです。

 

社長おはようございます。いつもお元気そうで!日に焼けて!ゴルフだな~!!

図星!当たり!!

で、本日は?○○銀行が融資を受けて欲しいと言ってきたんですね。他の社長が聞いたら

さぞかし羨ましがるお話し!○○銀行は取引有りましたか?お付き合い普通預金の口座だけはあるんですね。それで、御社ではいま融資必要ですか?ちょうどメインバンクに話してみようと思っていたところなんですね。おいくらくらい?3000万円。で○○銀行は融資したいと言っているんですね。では、まずメインバンクにその旨相談してください。

御社のような規模の会社になると銀行との関係は大切です。借りたり返したりの流れが止まることは血液が循環しないのと同じです。良い関係が続いているうちは、お互い良い関係が続くようにしなくてはいけません。メインバンクとしては、御社が知らないうちに別の銀行から融資を受けている(取引を開始した)ということを知るのは裏切りに近い感覚があります。まずは伝えてください。「3000万円程融資を受けたいのだが、ちょうど○○銀行が挨拶に来て年利○○%で融資すると言い出して、まずはこちらに相談してからと思ってね」

その時のメインバンクの答えは幾つかあります

  1. 社長、当行でご融資しますよ!○○銀行より金利間下げますから!
  2. んーそうですか。一度上のものと相談させてください
  3. 良かったじゃないですか!当行がお貸ししている融資額からすると今回は○○銀行さんからご融資受けておいてください

こんな感じですかね。要はこの回答によって現在、メインバンクが御社をどう評価しているかもわかります。多分今回は、1だと思います。

その時にもう一言「ではよろしくお願いいたします。ただせっかく○○銀行も声をかけてくれたから1000万円ほど付き合っておくことにしましょう」

ということでメインバンクにも今後○○銀行とも取引を開始することを伝えましょう。

 

今回の肝

メインバンクが存在する場合、それ以外の金融機関から初めて融資を受けるときは、先に一声かけることは暗黙のルールです。ただし、投資や保険契約、売上先もそうですが、一つの企業に集中依存することは危険があります。リスクヘッジの為にもいくつかの金融機関と取引をしておくことは大事です。

ただ、一つ申し上げておきます。メインバンクとは御社が思うのではなく、相手側、すなわち銀行側が御社のメインバンクだと思っているかどうか。これ本当に肝です。