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第8話 会社を設立するということはどういうことなのか

本日のお客様 HPを見てきてくださった ○○様

会社設立のご相談だそうです。

 

初めまして。当社のHPを見て来てくださってありがとうございます。

それで、会社設立についてのご相談ですね。

まずは、設立しようとしてらっしゃる会社の概要を教えてください。

業種は?サービス業ですか・・。どんな?コンサルティング業・・・。

何の?飲食店経営ですか・・。○○さんは飲食店経営の経験があるのですか?

あ~共同経営のような・・ですか。その時に売上や仕入れの管理、人件費やその他の数字的なことを学んだんですね。で、そのお店は?・・共同経営の方が経営していらっしゃる。

はぁ、経営方針が合わなくて、はぁ、揉めて、はぁ、辞めたんですね~。どのくらいの期間係わっていらしたのですか? 2年半。

で、お店をやるのではなくて、コンサルティングをやろうと決めたのはどうしてですか?

調理師免許が無くて、コンサルティングなら原価もいらないし、経費もあまり掛からないし、資本金は1円でもできると聞いたので・・。ん・・・・・。○○さん。初対面で大変失礼ですが、会社を設立するということがどうゆうことなのかお判りではないように思います。

会社を設立するのは誰でもできます。社長になることも誰でもできます。資本金1円でも確かに設立できます。できるんですよ。誰でも!

○○さん。会社は産み出すものです。名前を決めて、住所を決めて、目的も決めて、法務局に登記するんです。出生届を出すようなものです。そして謄本には誰が社長で、幾らを投資してこの会社を設立したのかが記載されます。1円投資して作るなら1円と記載されます。

○○さんの会社と取引しようという方がこの謄本を見てどう評価するでしょうか?この会社を設立した社長をどう評価するでしょうか?また、会社を設立すれば、事務所はどうするとか、電話はどうするとか、名刺はどうするとか、HPはどうするとか。実際に経費が掛かります。資本金が1円ではその足りないお金を自分で用意するのか誰かに借りるのかは知りませんが、会社はスタートから資本金より借入金が多いということになります。

もし○○さんが本気なら、会社を設立するということの意味をじっくりお話いたしますが、いかがいたしますか?

 

今回の肝

会社を設立するのは簡単です。誰でも社長になれます。ですがこれは大きな試練の始まりです。産み出した会社は育てなければなりません。産声を上げた我が子を是非守り育ててください。会社は瞬間の金儲けの道具ではありません。