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第2話 会社の帳簿は社内作成。経理の自計化の話

本日のお客様 土木工事会社の社長

税理士と意思の疎通ができていないようです

 

いらっしゃいませ。ご無沙汰しています。

何度かお電話したんですけど、社長いつもお忙しいから。ハイハイ!わかってますって。

それで、本日は決算書の件ですね。今月が提出月ですよね。もう出来上がったのですか?

えっ税理士さんと揉めてるんですか?どうしてまた?

あ~社長が思っていたより納税額が高かったんですね。そういえば去年もそんなことおっしゃってましたよね。思ったより利益が少ないとか。それで、先生に不信感なんですね。

税理士を変えたいと。そうはいっても提出期日まであまり時間がありませんよ。

そもそも途中経過で先生と打ち合わせしてないんですか?年に1回この時期にしか会わない??

だから去年も言ったじゃないですか!もっと先生と会って打合せをしてください!って

ほら、出た!得意の「忙しい!」。職務怠慢です。社長は経営者なんですよ。会社の経営に対して責任があるんです。決算期が過ぎてから数字を見ているようではダメなんです。

ほら、始まった!「数字なんか見なくてもだいたい頭の中に入っている」って言いながら

「俺の思っていたのと違う!」じゃないですか。毎年ですよ!

社長が現場にいないと仕事が回らないのはわかりますが、月に1日だけでいいですから

経営者業務をする日を作ってください。

前から申し上げているように、経理の自計化が必要です。翌月には前月の数字が把握できるようにすべきです。それを毎月税理士の先生にチェックしてもらって、今期の決算の方向性を検討していくのが経営者の仕事です。決算月には翌年の経営方針を決めるぐらいでないと!とにかく今期の決算は、先生と再度打ち合わせてください。必要なら私も伺いますから。

本当に自計化しましょうね。もっとこまめに試算表に目を通してください。

えっ見方がわからない?!何年社長やってるんですか!!

わかりました。私が徹底的にお教えいたします。試算表の見方、経営者としての心構え。

しっかりレクチャーい・た・し・ま・す!ムフフ

 

今回の肝

小さな会社の社長は、数字を見るのがきらいな方が多いです。

仕事は長年の感覚で分かっても経営はそうはいきません。紙の上の数字と軽んずることなかれ。これがなかなか正しいのです。